HannahLee's blog

脱藩☆女子!〜海外で働いている日本人女子の赤裸々ワーク・アンド・ライフ

地雷女子の婚活

年末の一時帰国中@日本。

昨日、人道援助業界の女の子たちと飲んだ。みんな30歳前後。海外に留学した後、国連でボランティアしたり、NGOで働いたり、と、似たような経歴の人たちだった。 

いろいろ話を聞いてみた。この業界に勤める上での仕事や私生活の諸々。 

まず、雇用の不安定さは男女問わず最大懸案事項というのが浮かび上がってきました。国連職員も、このご時世永久雇用ってあってないようなもの。ていのいい契約社員です。しかも任地は溜池山王とかじゃなくて、ブルンジ、とか。次の派遣先は丸の内、じゃなくてミャンマー、とか。日本のNGOになれば、お給料も共働きでやって行くので精一杯らしい。 

また、女子に限っては「もてへん!」というお悩みも。合コンとかに行っても、「お仕事は何ですか?」と聞かれ正直に「アンゴラで地雷を掘ってます」とか言うと、すーっと引くそうだ。そうだろうなあ。くやしがるアンゴラ・地雷のその子に、隣の女の子が言った。「でも、初対面でいきなり仕事を聞いてくる人のこと、好きになる?」おおお!それはごもっとも! 

しかし、アンゴラ・地雷は結婚はしたいらしい。なので、緊急会議が催された。 

「やっぱ、だめなんだよ、マッチョなイメージの仕事は。」 

「そうだよ。地雷って言っちゃダメだね。」 

「家事手伝いって言えば?その傍らでボランティアで地雷の仕事お手伝いしてる、って。」 

「こんな感じ?えっとー、地雷で犠牲になる子どもたちがかわいそうでー、それで私なんかでも何か出来ないかと思ってー。って。どう、どう!?」 

どうなんだろう?

ちなみに私は、この後で別の組織に転職したのだけど、そこで日本から出向して来た日本人男子につけられたあだ名は「ゴルゴ13」だった。

(初出2006年10月)