HannahLee's blog

脱藩☆女子!〜海外で働いている日本人女子の赤裸々ワーク・アンド・ライフ

燃え尽きる前に。Love thyself instead of getting burned out

周りの友人や同僚で、紛争復興地、いわゆる「現場」、「フィールド」って呼ばれるところにいって、疲れきり、燃え尽きる人達が少なくない。

 

(いわゆる、ってまどろっこしい言い方をしたのは、私は、現場ってどこにでもあると思うから。本部だって、官僚体質と戦う現場だ。)

 

最近も、スーダンから休暇で来た友達が、顔面半分帯状疱疹になって跡が残って帰って来た。あちらで2週間入院していたというが、ハルツームの医療設備では、おそらく先進国でなら簡単に手に入る薬も手に入らなかったろう。

 

私の周りには、紛争地で「平和構築」を仕事にする人達が多い。そして、意外なことに、政治学がバックグラウンドでこの分野で仕事をする人は、少ない。武装兵士の社会復帰も、一度始まったらそこそこ進んで行く「プロジェクト」と思って疑わない人が多い。

 

一方、政治学から入っている人は、武装解除なんて当然政治プロセスなんだから、頓挫して当たり前、と思う傾向があるようだ。うまく行く、という期待がそもそもないので、プロセスが頓挫しても、がっかり度が少ない。

 

でも、あまり政治的に捉えない人達は、うまく行かないと、当の政府や武装勢力側に対して、「裏切られた」「能力・やる気がまったくない」などと苦い思いをどんどん膨らませ、進まないプロセスにもいらいらし、結局ストレスで自分がつぶれてしまう、気がする。

 

あと、体力があってがんばり屋さんが多いので、自分の体と心の限界ギリギリまで長期間がんばり、突然、ポキッと行ってしまったり。

 

体に出る症状がある人達の他にも、長期的疲労から、人とのコミュニケーションがおかしくなってる人、躁鬱症状がハッキリ出ている人、日常のささいなことから仕事までにおいて、的確な意思決定ができなくなっている人、いっぱいいる。

 

でもね、思うんですよね。誰も、あなたに燃え尽きて欲しくない、って。自分が自分をいたわらなかったら、他に誰があなたをいたわってあげられるの?って。

 

他の人を助けるのは、崇高なことだと思う。

 

だけど、まずは、一番大事な、自分を愛してあげませんか。

 

そして、ちょっと余裕ができたら、自分の周りの家族、友人、近所の人を、愛しませんか。

 

そしたら、それが、めぐりめぐって、世界のためにもなると思う。

(初出:2011年3月)